『とんかつ桂』/ 国分寺 - 老夫婦が営む心温まる絶品とんかつの名店

今回は国分寺と小平市の境にある、行列必至の人気店「とんかつ桂」をご紹介します。

老夫婦が営むこの名店は、ボリューム満点でジューシーなとんかつと、温かいおもてなしで多くの人に愛され続けています。「食べログとんかつ百名店」にも選出された実力派の老舗店です。

とんかつ桂の魅力とは？

「とんかつ桂」は昭和47年（1972年）創業の老舗店。国分寺駅北口から西武多摩湖線沿いに徒歩15分ほどの場所にあります。行政区分上は小平市に位置しますが、国分寺との市境にあるため、「国分寺のとんかつ店」として知られています。

最大の魅力は、店主夫婦が心を込めて提供する絶品とんかつと温かいおもてなし。特にお母さんの気遣いに溢れた接客は、多くのお客さんに「また来たい」と思わせる大きな理由となっています。

そして何より、その美味しさとボリュームから三多摩地区で最も有名なとんかつ店の一つとして、遠方からもわざわざ足を運ぶ価値のある名店なのです。

国分寺駅北口から西武多摩湖線沿いに徒歩15分ほど。正確な住所は東京都小平市上水本町5-7-20です。

営業は水・木・土・日の11:00〜13:00頃までのランチタイムのみ。月・火・金曜日は定休日です。人気店のため売り切れ次第閉店となります。

訪問する際の最大のポイントは「早めに並ぶこと」。11時の開店に対して、10時頃には既に列ができていることが普通です。私が4月の日曜日に10時20分頃到着した時には、すでに10名ほどが並んでいました。

この日は幸いにも10時45分頃に早めに開店してくれたこともあり、2巡目の1番手で11時半頃に入店することができました。混雑状況によっては、1時間以上待つこともあるので、時間に余裕を持って訪れることをおすすめします。

店内はL字カウンター8席と座敷のテーブル1席（4人掛け）の合計12席という小さな空間。
今回は運よく座敷にご案内いただきました。

メニューはシンプルで、とんかつ定食、上ロースカツ定食、ヒレカツ定食、カツ丼などが中心。
今回は上ロースカツ定食（1,600円）とカツ丼ロース（1,500円）を注文しました。

注文の際、カツ丼のご飯の量を丁寧に確認してくれるのも、このお店ならでは。
普通の量でお茶碗1.5杯分くらいとのことで、少なめでお願いしたところ、「これくらいで大丈夫？」と丁寧に確認もしてくれました。

また、お味噌汁になめこが入るため問題ないかの確認も入ります。
こうした細やかな気遣いが、お客さんを大切にする姿勢をよく表しています。

提供までの間、まずはお茶とお新香が出てきます。

お新香はいつ見ても山盛り！これだけの量でもあっさりとした味わいで、全部食べきれてしまいます。
個人的には大根漬けが特に好みでした。

お味噌汁もたっぷり注がれています。なめこと切り崩しの豆腐が入った優しい味わいのお味噌汁は、とんかつとの相性抜群です。

お待ちかねのとんかつの登場です！見事な揚がり具合の上ロースカツは、衣はカリッと、中はジューシーでしっとりとした食感。
下味に塩胡椒をしっかりとつけているため、そのままでも十分美味しく、豚の旨味と甘さが引き立ちます。

私はほとんどソースなどをつけずに食べてしまいました。
これほど肉そのものの美味しさを堪能できるとんかつは珍しいです。

カツ丼も素晴らしい一品。出汁の旨味を吸ったとんかつは、一段と味わい深くなります。
そこに半熟状態の溶き卵が絡みつくさまは、まさに至福の一言。

出汁は甘すぎず辛すぎず、誰にでも好まれる絶妙な味付けです。
正直なところ、出汁が染みたご飯だけでもどんどんご飯が進みます。

定食についてはご飯とキャベツが1回までおかわり可能で、お腹いっぱいになること間違いなしです。

「とんかつ桂」の魅力は、美味しいとんかつだけではありません。老夫婦のホスピタリティが溢れる素敵なお店であることを忘れてはいけません。
特にお母さんの接客は、気遣いや優しさが感じられ、訪れる人をほっこりとした気持ちにさせます。「また来たい」と思わせる原点がここにあるのかもしれません。

今回訪れた際にお母さんが「最近耳が少し遠くなった」と話されていたのが少し残念でした。「来れるときに何回も来ておこう」と心に留めました。

お昼だけの営業で営業日も限られているため、訪問の難易度は高めですが、その価値は十分にあります。
美味しいとんかつと心温まるおもてなしを求めるなら、ぜひ一度足を運んでみてください。

★★★★★(5つ星)

店名とんかつ桂
所在地東京都小平市上水本町5-7-20
営業時間 11:00～13:00頃
定休日: 月曜日、火曜日、金曜日
支払い方法カード不可、電子マネー不可
※コロナの影響で営業時間が異なる場合があります。